現在依頼を受けて
会員制学習サイトの構築をやってるのですが、その中で・・
「各講師との個別Skypeを各会員が予約できるようにしたい」
という要望があったので、
WordPressサイトに予約システムを実装できる
WordPressプラグイン「MTS Simple Booking C」
を使ってみる事にしました。
MTS Simple Booking C
http://mtssb.mt-systems.jp/
このプラグインは無料版と有料版があるので、
それぞれ一体何がどこまで出来るのか?に注目して解説を。
1. 実際の利用イメージ
僕の用意しているデモサイトに導入してみたので、
利用者が実際に予約する手順を
キャプチャー画像を元に見ていきましょう。
(1) メニューの「予約」をクリック
これは、どの場所に用意しても良いのですが、
次の「予約カレンダー」へ移動できるリンクをメニューなどに用意。
利用者はまずココをクリックします。
(2) 予約カレンダー
こんな感じのカレンダーが表示されます。
◯が付いているのが、予約可能な日という事。
(予約の空きが無いと△や×になります)
クリックすると次の「時間割」画面へ・・
(3) (日別)予約可能な時間帯
選択した日で、サイト運営者が設定した
「予約可能な時間」が表示されます。
(時間帯ごとに何人まで申し込み可能か?
などの細かい設定も可能です、詳細は後述)
各時刻をクリックすると次の「予約申込画面」へ・・
(4) 予約申込画面
実際に予約を申し込む画面。
名前や連絡先など、いくつか設定可能な項目が。
「予約確認画面」ボタンを押すと、次へ・・
(5) 予約確認画面
申し込み内容を入力し終えて次に進むと、
「入力合ってますか?」と確認する画面。
問題なければ「予約する」ボタンを押すと、次へ・・
(6) 予約完了画面
無事に予約されました。
「予約画面」で入力した
メールアドレスに予約完了メールが自動返信され、
サイト運営者も把握できる状態になりました。
2. 無料版で出来る事
(1) 予約内容を設定する
レッスンやセミナーなど、
サイト訪問者が予約の空き情報を確認しながら、
その場で予約を行なう事が出来るようになります。
a. 1日の中で時間帯を分けて設定可能
4/1は10時から1時間、
4/2は11時と16時から1時間ずつ、・・など
1日の中で複数の予約可能な時間帯を設定できます。
電車のチケットを発車時刻ごとに予約する場合等と、同じ。
空き状況に応じて、カレンダーに・・
- ○(空きあり)
- △(残りわずか)
- ×(空き無し)
が表示されるのも、分かりやすいです。
定期的に同じ内容を開催するタイプの予約を簡単設定
本プラグインでは『予約品目』という概念があります。
これは1日の中での
「予約可能な時間帯」と「予約可能な人数」がセットになったものです。
例えば毎週同じ時間帯(11時、14時、17時、など)に
開催するレッスンやセミナーの場合、
毎回開催日ごとに時間割と人数を設定するのは、結構面倒です。
そこで、『予約品目』として
1日分の時間割と人数をテンプレ化しておく事により、
カレンダーをクリックするだけで簡単に設定していく事が可能です。
また、実際にカレンダーへ設定していく際には
その日だけ予約可能人数を増減する事も可能です。
b. 予約時の入力必要項目が設定可能
予約時に以下の入力項目を(必須/任意/非表示)に設定可能です。
・会社名
・名前
・フリガナ
・Email
・郵便番号
・住所
・電話番号
今回僕は会員制サイト内に設置しようとしていますが、
Emailを必須入力にすれば予約結果等をメールで伝えられるので、
会員サイトに限らず通常のブログやWebサイトでも導入できますね。
c. 予約時の自動返信メールが設定可能
予約完了時に、利用者へ自動返信されるメールの内容も設定できます。
予約内容に加え、上記で入力した情報なども差込可能。
d. チェック1つで「予約受付中止状態」に変えられる
すべての予約を一旦停止したい場合は、
設定画面でチェックを1つ付けるだけで、
予約カレンダーを非表示に出来ます。
何らかの事情で受付不可になった場合も
すぐに対応できて、安心です。
(2) 予約状況を確認&管理する
a. 予約状況を一覧で確認可能
WordPress管理画面で、いつでも予約状況を確認できます。
b. 管理者が予約処理する事も可能
WordPress管理画面から、管理者が手動で予約する事もできます。
例えばオフラインで交流のある利用者から予約を受けた時、
サイト側にも反映しておかないと「この時間空いてる」と思って
別の誰かが予約してしまい、ダブルブッキングの可能性も・・。
こうしたケースでも、柔軟に対応できそうですね。
3. 無料版では出来ないけど、欲しい機能
上記の機能を上手く組み合わせる事で、
1人1人から問い合わせメール等で予約を取るよりも
かなり手間が省けるんじゃないかと思います。
ココではさらに「予約システム」として考えた際、
あると便利そうだな〜と思った無料版には無い機能を
利用者側と管理者側の立場から、それぞれ考えてみました。
このうち多くの機能は「MTS Simple Booking C ビジネス版(有料)」に実装されています。料金は見積り請求者のみに開示されているようので、以下より別途ご確認を。
(1) 予約内容を設定する
a. 予約受付の締切時刻を設定
イベント当日の数日前に
予約状況を確定しておきたい事は多々あると思います。
予約受付の締切設定が可能だと、
直前の申し込みを回避できるのでバタバタしなくて済みそう。
b. 予約キャンセル
無料版だと、一度予約したものを
利用者自身がキャンセルできる機能が無いんですよね。
サイト運営者に直接メール等で伝え、
運営者自身がWordPress管理画面から
手動でキャンセルするという形になります。
参加人数がそれほど居なければ、
そこまで手間も掛からなさそうですが。
c. カレンダーのTOPに時間割を直接表示
標準では、予約カレンダーって
「○ / △ / ×」で空き状況が表示されます。
セミナー等で
「●月●日 定員●名まで!」なんてケースなら
「○ / △ / ×」で空き状況が分かる方がよいのですが、
特にマンツーマンレッスン等
1日いくつも時間帯がある場合は
カレンダーに直接時間割を表示してくれた方が使いやすい。
1つ画面が減る(=時間割選択画面)ので、
使い勝手もUPしそうです。
d. 複数の予約品目を同一カレンダーに表示
「予約品目」は
時間割と予約可能人数をまとめたものですが、
カレンダーって無料版だと
「予約品目ごと」にしか表示できないんですよね。
例えば・・
予約品目1: 月曜日定期セミナー 11時 定員10名
予約品目2: 木曜日定期セミナー 17時 定員10名
と予約品目を作って各曜日に設定した際、
カレンダーはそれぞれ別々のページになってしまいます。
こういう場合は、1つのカレンダー内に表示したい。
e. 固定ページ(予約カレンダー用)の自動生成
予約品目に対応するカレンダーを用意する際、
1つの予約品目ごとに1つの固定ページを
自分で用意する必要があります。
予約品目のID(URLから取得可能)を埋め込んだ
ショートコードが書いてあるだけの、固定ページなのですが。
今回の僕のケースでは
4人の講師が毎回異なる日付&時間割で
毎月新たに予約品目を作成する形になりそうなので、
出来れば固定ページ&メニューも自動で作ってしまいたい所。
(2) 予約状況を確認&管理する
a. WordPressユーザーとの連動
今回僕は「会員制サイト」内に導入予定なのですが、
登録していないと記事全てが見られない完全非公開型のサイトなので、
予約できるのもサイト登録している方に限られています。
・・という事は、
登録時のメールアドレスや名前をそのまま使えば
イチイチ予約時に入力する手間が省けて便利です。
プラグインファイルを見ると
mtssb-booking-form.php内で予約フォーム出力しているので、
フォームへメールアドレスを自動セットするだけなら
get_currentuserinfo()関数使って
ごにょごにょすれば何とかなりそう。
b. 各管理者への通知機能
これも今回の僕のケースなのですが、
管理者以外にコンテンツを用意する「講師」が4人居て、
それぞれ別アカウントでログインしてもらっています。
各講師がそれぞれ
日付も時間帯も異なるSkypeコンサルを行なうので、
各講師に予約が入ったタイミングで通知する機能が欲しいなーとか。
4. まとめ
以上、WordPressプラグイン
「MTS Simple Booking C(無料版)」について、
どんな機能があるか?何がどこまで出来そうか?という視点から
解説してみました。
MTS Simple Booking C を始め
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随時受け付けておりますので、ご希望の方は以下からお問合せください。