WordPressで会員制サイトを作るのに便利なWordPressプラグイン「Theme My Login」ですが、プラグインをインストールするとWordPressの管理画面に「TML」というメニュー項目が追加され、ここから色々設定できるようになっています。
各モジュールにチェックを入れると、WordPress管理画面の「TML」メニューにそれぞれ新しい項目が増えますね。(増えないものもありますが)
で、本題ですが、ここの各モジュールがそれぞれ、どんな機能でどういった事ができるようになるのか?をすべて把握できていますか?というのが今回のお話です。・・はい、自分も実はよく使う一部の機能しか正確に把握できていませんでした(苦笑)
だいたい普段チェックを入れるモジュールは決まっているのですが、そういえば普段使っていないモジュールってどういう事ができるのかな?実は自分が知っている以上に色々使えるのでは?と思ったりしたので、「Theme My Login」の各設定やモジュールを一度全部調べ直してみることにしたんです。
中には「お、こんな事できたんだ!」と思ったものもあったので(知らなかったの自分だけかもしれませんが)、この場で1つずつまとめてご紹介したいと思います。「Theme My Login」を普段から利用している方も、これから会員サイトを「Theme My Login」で構築しようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事では、会員サイト構築に役立つWordPressプラグイン「Theme My Login」で設定可能なモジュールのうち、基本設定で可能なことについて解説します。それ以外については、「全体目次」の各ページをご覧ください。
「Theme My Login」のバージョンは 6.4.5 で検証しています。
一般設定
1. スタイルシート
「「theme-my-login.css」を有効にする」にチェックを入れておくと、WordPressテーマのCSSファイルである「style.css」以外に「theme-my-login.css」という名前のCSSファイルを作成すれば、それを読み込んでくれます。
「theme-my-login.css」を置く場所は、「style.css」と同じ場所にしておけば良いと思います。一応内部的には、
1. 子テーマのstyle.cssと同じ場所にあればそれを使う
2. 親テーマのstyle.cssと同じ場所にあればそれを使う
3. プラグインファイルのディレクトリ内にあればそれを使う
という順で、読み込む「theme-my-login.css」の場所を探すようです。
(参考:プラグインファイル内)
theme-my-login/includes/class-theme-my-login.php
– get_stylesheet 関数public static function get_stylesheet( $file = 'theme-my-login.css' ) { if ( file_exists( get_stylesheet_directory() . '/' . $file ) ) $stylesheet = get_stylesheet_directory_uri() . '/' . $file; elseif ( file_exists( get_template_directory() . '/' . $file ) ) $stylesheet = get_template_directory_uri() . '/' . $file; else $stylesheet = plugins_url( $file, dirname( __FILE__ ) ); return $stylesheet; }
2. ログインタイプ
項目の通り、ログインする際のユーザー名を入力する部分を
1. ユーザー名でもメールアドレスでもログイン可能にする
2. ユーザー名のみログイン可能にする
3. メールアドレスのみログイン可能にする
の3種類から選択可能になっています。
この設定項目、昔は存在しなくて苦労した覚えがあります・・。メールアドレスでログイン可能にする機能を自前で用意したような。特に僕が関わった案件では会員登録時にメールアドレスも取得するのがほぼ必須(そこからメルマガやステップメールでのマーケティングにつなげる)だったので、なるべくユーザー名の登録は不要にして登録率を上げたい場面が多かったのでした。
多分同じような要望が多かったんでしょうね、今はここを設定するだけで簡単実装。
会員登録ページなどでも、「メールアドレスのみ」にしておけばユーザー名入力項目は自動で消してくれますね。
3. モジュール
Theme My Login の拡張機能を利用できるようになる設定です。以下の8種類があり、それぞれチェックを入れると機能が有効になります。(チェックしていない場合は、Theme My Login の初期動作が適用されます)
1. Custom E-mailを有効にする
2. Custom Passwordsを有効にする
3. Custom Redirectionを有効にする
4. Custom User Linksを有効にする
5. reCAPTCHAを有効にする
6. Securityを有効にする
7. Themed Profilesを有効にする
8. User Moderationを有効にする
ほとんどのモジュールは、有効にするとWordPress管理画面メニュー「TML」内に、各モジュールごとのメニュー項目が追加され、そこから設定が可能となります。
まとめ
一般設定の項目は、以上です。特に「ログインタイプ」は、設定する機会も多いんじゃないかと思います。
モジュールについては、を1つずつ解説すると長くなりそうなので、各モジュールごとに記事を作成したいと思います。気になるモジュールの機能があれば、各モジュールの解説記事もぜひご参考に。