ここでは、会員サイト構築に役立つWordPressプラグイン「Theme My Login」で設定可能なモジュールのうち、「User Moderation を有効する」について解説します。
「Theme My Login」のバージョンは 6.4.5 で検証しています。
目次
何を実現するモジュールか?
このモジュールをと、ユーザー登録を2段階認証にすることができます。
認証には「メールアドレスが有効か確認するタイプ」と「管理者が手動承認するタイプ」の2種類を選択でき、いたずらや興味本位でのユーザー登録を減らす効果が期待できます。
ちなみに「モデレーション」には「適度にする」「和らげる」などの意味があり、Webでは「管理者がチェックする」「承認機能を通す」などの時によく用いられる用語です。
具体的な設定方法
本モジュールを有効にすると、WordPress管理メニュー「TML」に、「モデレーション」というメニューが追加されます。
「モデレーションタイプ」という設定項目が1つだけあり、以下3種類を選ぶことができます。初期では「なし(モデレーション要求をしない)」が選択されています。
・ なし(デフォルト選択)
・ メール確認
・ 管理者承認
「メール確認」を選択した場合
通常ユーザー登録を行なうと即ログインが可能となりますが、「メール確認」を選択している場合、そのままではログインできません。管理上、ユーザーは「Pending(保留)」状態となります。
登録したメールアドレス宛に「メールアドレスの確認」メールが送られるので、その中にあるアクティベーション用URL(=ユーザーを有効にする)をクリックすることで、そのユーザーはログイン可能な状態になります。
これにより、登録時に入力したメールアドレスが正しいものかどうか自動で確認できるようになり、メールアドレスの入力間違いでログインできなくて問い合わせが来る・・といった事が防げるようになります。(もしメールアドレスを打ち間違えていれば、「メールアドレスの確認」メールを受け取ることが出来ないため)
ユーザー登録し、ログインしようとすると・・
まだ「メールアドレスの確認」メールからアクティベーションしていなければ、以下のように表示される。(その場で「メールアドレスの確認」メールを再送することが可能)
「管理者承認」を選択した場合
こちらを選択した場合は、ユーザー登録後にサイト管理者の承認を以って、初めてログインが可能となります。
例えば、「他サービスに登録しているメールアドレスのみ登録を許可したい」「ブラックリストに入っているメールアドレスは登録させたくない」場合など、管理者自身で登録メールアドレスをチェックした場合に使えます。
ユーザーが登録を完了すると、以下のように表示されます。
管理者のユーザー承認作業は、WordPress管理画面メニュー「ユーザー」->「ユーザー一覧」より行なえます。(権限グループ列が「Pending」となっているのが未認証ユーザー)
承認が完了すると、そのユーザーに「承認完了」のメール通知が届きます。(削除した場合も「承認不可」メール通知が届きます)
「Custom E-mailを有効にする」を有効にしている場合
「Custom E-mailを有効にする」を有効にしている場合、以下の場合のメール内容が新たに設定可能となります。初期設定のメール文章や通知先メールアドレスなどをカスタマイズしたい場合は、使ってみてください。
「メール確認」選択時に利用できる設定
(1) ユーザーアクティベーション
ユーザー登録発生時に、ユーザーへ通知されるメールの設定(アクティベートURL入り)
「管理者承認」選択時に利用できる設定
(1) ユーザー承認
管理者がユーザーを承認した際に、ユーザーへ通知されるメールの設定
(2) ユーザー承認管理
管理者がユーザーを承認した際に、指定アドレスへ通知されるメールの設定(管理者宛など)
(3) ユーザー拒否
管理者がユーザーを拒否した際に、ユーザーへ通知されるメールの設定
まとめ
「メール確認」や「管理者承認」を有効にすることで、メールアドレスの打ち間違い防止や管理者の手動チェックなど、ユーザー登録時の機能を追加することが可能になります。
会員サイトなどの運用状況に応じて、ぜひ活用してみてください。
ではでは。